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こんにちは、広瀬レディースクリニック薬剤師の広瀬久美子です。
今回は、冷えや貧血によく使う漢方薬、「人参養栄湯」のご紹介をしたいと思います。

「冷え」と「貧血」・・・どちらも女性に圧倒的に多い症状で日常のQOL低下を招くだけでなく、冷えは不妊や更年期障害の増悪因子と考えられていますし、貧血はひどくなると日常生活に支障をきたしかねません。また、妊娠中は胎児に栄養分を取られるため、鉄分を含めた様々な栄養素の高いレベルでのコントロールが求められます。

このような放置しておくと怖い「冷えと貧血」ですが、西洋医学ではこれといった治療法がありません。貧血にはフェロミアなどの鉄剤を投与するか、鉄分を多く含む食物の摂取を指導するくらいであり、又腸管からの鉄分の吸収も投与量の1/10程度です。
冷えにいたってはビタミンEを投与するくらいしかないのが現状です。

そこで、当院では「冷えと貧血」に対して、「人参養栄湯」という漢方薬を中心に処方しております。人参養栄湯は、気血両虚の改善を図る代表的漢方薬です。漢方医学的に「気」とはいわゆる生命エネルギーのようなもの、「血」は血液を意味しますが、全身を滋養する栄養分の意味も含まれます。この「血」と「気」が不足したり、上手く循環しなかったりすることで、冷えや貧血を起こすと、漢方的には考えるのですが、人参養栄湯の構成生薬人参、黄耆、白朮、茯苓、甘草の「補気健脾」の作用(全身の機能を高め、代謝を促進し、消化吸収を高め、元気をつけ、疲労感を除く)と地黄、勺薬、当帰、遠志が全身を栄養・滋潤する「補血作用」が気虚と血虚の改善をすることにより、結果、冷えや貧血が改善すると考えられています。

実際に、鉄欠乏性貧血の患者に鉄剤単独で投与するよりも人参養栄湯を併用したほうが、赤血球値、ヘモグロビン値、ヘマトクリット値が有意に上昇したという報告や、肝硬変症に伴う血小板の減少及び肝機能の改善報告、末梢循環障害の患者に対する末梢血流量増加及び自覚症状の改善報告など、EBMもそれなりにあるようです。

もちろん、漢方は患者様の体質・症状を診て処方いたします。人参養栄湯以外にも十全大補湯、加味帰脾湯、当帰芍薬散、桂枝茯苓丸などを患者様に合わせて使い分けをしております。
なかなか自分のカラダに合った漢方薬を見つけるのは難しいもの・・・。
冷え症や貧血、その他女性特有の症状でお悩みの方、どうぞお気軽ご相談ください。


広瀬レデイースクリニック
薬剤師 広瀬 久美子
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広瀬レディースクリニックでは様々な女性の病気や悩みに応えるため、漢方による治療を取り入れた「やさしい医療」を実践しています。

西洋医学的治療に漢方治療を組み込み、それぞれの特長を生かして補完しあう事により、患者様にとって最適な治療を提供できるものと考えています。

不妊や月経前症候群、更年期障害、不育症、流産防止などの産科・婦人科疾患から、抑うつ・不眠・イライラなどの神経疾患、ニキビ・しみなどの皮膚疾患、また虚弱体質・アレルギー疾患の体質改善まで、女性の幅広いお悩みに漢方治療をご提案しています。

漢方治療では、患者様の体質、症状、体格などにより、同じ疾患でも薬を使い分ける必要があると言われています。
当クリニックでは、漢方治療に関して医師は十分に時間をかけて患者様一人ひとりを丁寧に診断して漢方薬処方を決定いたします。また、十分に納得していただき、安心してお飲みいただける様に薬剤師がお薬の説明を行っております。


詳しくは、「漢方治療」のページをご覧ください。



広瀬レディースクリニック
薬剤師 広瀬久美子